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難病「潰瘍性大腸炎」の改善

パッチ療法を受けた生の声

難病である潰瘍性大腸炎でお悩みの50代男性の声をお伝えします。

少し長いので、目次を付けました。

 

【目次】

1.直近の検査結果:発病から医者による治療、そしてパッチ療法を学んだ結果

2.発病から現在までの経緯:医者による治療と、パッチ療法に出会うまでの経緯

3.治癒(改善?)の要因:患者さんが感じる、改善の要因についての考察

4.まとめ

1.直近の検査結果

7月5日に、この病気になって5回目の大腸内視鏡検査を受け、直後の医師の診断で画像を見た限りではUC=Ulcerative colitis(潰瘍性大腸炎の略)の症状が見られない、と首をかしげていました。とりあえず細胞を取って病理検査に回したので次回診察時に結果を通知するとの事で、薬がなくなる2カ月間受診しませんでした。

 

9月6日に薬がなくなったのを機に受診し、病理検査の結果を改めて聞きました。結果、特定の病状は何も認められないとの事で、UCという所見が消えてしまいました。医師曰く絶対に治る病気ではないので、結果からすると元々UCでは無かった可能性も考えられるし、またUCで無いにしろ今回だけの検査で完全に病状が治ったとも言い切れないとの事です。

 

とはいえ、この病気は例え寛解期(症状がある程度治まっている時期)でも病理検査ではUCはUCと判定されるはず、との事ですのでやはり完全にUCではないという事でしょう。

 

それにしてもこれまで内視鏡の病理検査は他院も含め4回受け、全てUCであるとの診断が出ていました。それが全て誤診なんて事も考えられないので、こうした諸々の状況から考えると過去は間違いなくUCで、それが今は治ったとしか考えられません。

 

医師からとにかく一度薬を止めてみましょうと言われ、早速当日から薬を中止しましました。満額で喜ぶのは早計かも知れませんが、再発しない事を祈りながらも、とにかくは喜ぶとします。

2.発病から現在までの経緯

①発病

発病は5年前の2008年の11月で、下痢しかも血便で激しい腹痛と発熱が数日続き、某胃腸科医院を受診しました。応急処置の薬で症状を落ち着かせて頂き、1カ月後くらいに初めて大腸内視鏡検査をする事となりました。病理検査まで実施した結果UCとの診断を告げられ、難病であり現在の医療では一生完治せず、症状の良い時期(寛解期)と悪い時期(増悪期)を繰り返す病気と説明されました。実はこの1年前と2年前にも血便が1カ月程続いた時期があり、この時は腹痛や下痢等の症状が伴わなかったので放置していました。2回ともそのうち治ってしまった為、当時もまた放っておけば治ると高をくくっていた訳です。

 

②特効薬「ペンタサ」服用開始 

診断の後UCの特効薬「ペンタサ」の服用を開始し、食事制限・禁酒も実行して翌2009年3月まで血便を含め症状はかなり治まりました。そこで2回目の内視鏡検査を実施したところ、以前より改善傾向は見られるがやはりUCには変わりなく、まだ寛解期に入ってもいないので薬と食事制限は継続しましょうという事になりました。

 

③体調の良化からの、うつ病診断 

同年2009年7月に3回目の内視鏡検査を実施しました。この時期体調はほぼ良好となり、検査結果もこれを反映して良化したとの事です。UCではある事には変わりないので、薬は継続を指示されましたが、食事は辛いものと刺激の強いものを避けて少しずつ制限解除を試してみてもいいと言われました。飲酒は禁止でしたがこれに背き油断と欲求に勝てず、逆にだんだん多くなってきました。8月には近年の最低体重56.5kgとなり、発病前の78kgから21.5Kg減でした。

 

この後、頻尿・めまい・吐き気・脱力感・息苦しい・眠気等の症状が発生し、泌尿器科・耳鼻科等受診したが異常が見つからず、同年10月に神経内科を受診してうつ病と診断されました。飲酒は抗うつ剤(セレスタミン・デパス・ワイパックス)との相性が悪く大分控えるようになりましたが同年12月になって症状が改善した事から(薬も弱めの「ジェイゾロフト」に変更)、またUCの方も好調が続いている事から、酒量はまた増加してきました。

 

④薬服用を独断で中止、腰痛の発生

2010年6月頃、UCが好調だった時期にペンタサが無くなったところで胃腸科の受診もこれ以降止め、薬の服用を独断で止めててしまいました。自分で勝手にUCは治ったと思い、また思おうとしていました。

 

この頃初めてパッチ療法の施術を受けました。UCは好調だったものの腰痛が発生した為です。この後うつ病の方も改善が見られたので2011年1月にはジェイゾロフトも服用量を半減する事となりました。反対に酒量と体重(65kg前後)はだんだん増えてきました。

 

⑤久々の血便…ペンタサ服用の再開

同年2011年4月 酒がきっかけかと思いますが、久々に血便が出て、その後腹痛や下痢は無いものの連日出血する様になってしまいました。但しこの時もUCとは思わず(思いたくなかった?)、痔を疑って5月22日に診療を受け、その時はその通り「いぼ痔」と診断されました。痔の薬をしばらく服用しましたが血便は改善せず、同病院の消化器科にて久しぶりに大腸内視鏡検査(4回目)を実施する事となりました。

 

同年2011年7月30日 結果はやはりUCということで、失望の中ペンタサの服用が再開されました。服用の効果か同年11月には血便も止まり、翌年2012年いっぱい約1年間は血便を見ずに済み、酒量もまた増えました。ペンタサはまたも勝手に止めてしまいました。(2012年の8月)

 

2013年の正月を過ぎたあたりから血便が再発し、同じ消化器内科にて今度は検査せずにいきなりペンタサを処方して戴きました。血便は3月には治まり、この間控えていた飲酒をまた始めました。

 

⑥パッチ療法の開始

この頃からパッチ療法で指導受けたおなかの押圧を本気でやりはじめました。これまでは早起きできた時の朝だけベッド内で行っていましたが、なかなか毎日はできないので習慣になりませんでした。そこで帰宅後の食事前に入浴しながら実践する事にしました。これなら湯船に浸っている時間で押圧できるのでわざわざ時間を作る必要がなく、継続が容易な為です。

 

⑦UCの病理が消滅

ペンタサもジェイゾロフトも継続しながらほぼ毎日押圧し、多少心配しながらも酒量も増え、これに伴い体重もうなぎのぼりで増加し、2013年9月現在72.5Kgになってしまいました。今回、酒量の増加でそろそろまた血便が心配になり、医師の勧めに応じて7月に内視鏡検査(5回目)を実施した訳ですが、結果は前述の通りUCの病理が消えてしまったという訳です。

3.治癒(改善?)の要因

医薬にも確かに助けて頂きましたが、完治しないと医師が言うのですから医薬はそこまで効かない、という事でしょう。そこで医薬以外の今日まで健康の為に個人的に実施してきた事を、これがどこまで効果あったかは不明ですが参考までに記載します。

 

  1. ヤクルトミルミル毎晩就寝前1本(インターネットの投稿で効果ありの記事)
  2. ヨーグルト毎朝食後1個(インターネットの投稿で効果ありの記事)
  3. 朝食を毎朝玄米か五穀米のおかゆ(パッチ先生の勧め)
  4. にんにくと胡麻を毎日夕食に取る。(UCの為ではない:逆に本来胡麻は大敵)
  5. 昼食は毎日おにぎり(UCの為にお米は特効薬とか) 
  6. 肉や脂肪の多い食品の制限(医者の指示)
  7. 発声練習(声がれ改善の為:腹式呼吸に近い)
  8. ラジオ体操第1+第2+各部のストレッチ(週4~5回:アンチエイジング目的)
  9.  おなかの押圧(パッチ先生の勧め:毎晩入浴時に浴槽に浸かりながら)

 

またもう一つ考えられるのはうつ病の改善でしょうか。いろいろ言われている通り内臓の病気の原因はやはり精神的な事が多い様であり、未だ完治ではなく薬も継続しているものの、改善している実感があります。ただ自分では前述のうち最も効果があると思うのは、おなかの押圧です。他の事は押圧より以前から実施していた事もあり、なんらかの影響はあるかもしれませんが、病状改善のタイミングに最も同期しているのが押圧だからです。また前述の通り、これまで酒量増加がきっかけで再発していたものが、押圧を本格化してからは酒量が増えたにも関わらず、逆に良くなっている事も理由です。

まとめ

以上、過去に1年以上良好な状態が続いた後で再発した経緯もあり、現状はまだ最後の血便から8カ月程度ですのでぬか喜びできないところです。

 

この先も上記の習慣を継続するつもりであり、特におなかの押圧はこのところの快便にも助けになっている様でもあり、UCだけに限らず広範囲に有効な療法として積極的に活用したいと考えています。

 

2013/10/20 T・I 53歳 男性 会社役員